【ちくの西国三十三観音巡り#25】粉河寺へ行ってきた【和歌山の寺院】

ども!ちく(@chikuchanko)です。

 

西国三十三観音巡りの記事25回目は、和歌山にある第3番札所粉河寺こかわでらを紹介します!

桜の名所として有名な大きなお寺です。

▼前回の西国三十三観音の記事はこちら

寺の概要

  • 御本尊:千手千眼観世音菩薩
  • 宗派:粉河観音宗
  • 山号:風猛山
  • 寺号:粉河寺
  • 御詠歌:ちちははの 恵みも深き 粉河寺 ほとけの誓ひ たのもしの身や
  • 創建:770年
  • 開基:尊乗上人

御由緒

草創の縁起は『粉河寺縁起絵巻』(国宝)に伝えられている。

「粉河寺縁起」には2つの説話が語られている。1つ目の話は粉河寺の草創と千手観音の由来に関するものである。紀伊国の猟師・大伴孔子古は宝亀元年(770年)のある日、山中に不思議な光を発する場所を見つけて、そこに小さな庵を営んだ。これが粉河寺の始まりという。その後のある日、孔子古の家に一人の童子(童男行者)が訪ねて来て、一晩泊めてくれと言う。童子は宿を借りたお礼にと言って、7日かけて千手観音の像を刻んだ。8日目の朝、孔子古が見てみると童子の姿はなく、金色の千手観音の像だけがあった。孔子古は殺生をやめて観音を信仰するようになったとのことである。

2つ目の話は千手観音の霊験説話である。河内国の長者・佐太夫の娘は重い病で明日をも知れぬ命であった。そこへどこからともなく現れた童行者が千手千眼陀羅尼を称えて祈祷したところ、娘の病は全快した。喜んだ長者がお礼にと言って財宝を差し出すが童行者は受け取らず、娘の提鞘(さげざや、小太刀)と緋の袴だけを受け取り、「私は紀伊国那賀郡におります」と言って立ち去った。長者一家が那賀郡を尋ねて行くと、小さな庵に千手観音像が立ち、観音の手には娘の提鞘と緋の袴があった。長者一家は、あの行者が観音の化身であったことを知ってその場で出家し、孔子古とともに粉河寺の繁栄に尽くしたとのことである。

以上の説話がどこまで史実を反映したものかは定かでないが、粉河寺は平安時代には朝廷や貴族の保護を得て栄えたことは確かである。清少納言の『枕草子』194段には「寺は壺坂、笠置、法輪(中略)石山、粉川、志賀」とあり、『梁塵秘抄』に載せる今様には、「観音験(しるし)を見する寺、清水、石山、長谷の御山、粉河(後略)」とある。西行の『山家集』や、架空の物語である『うつほ物語』『狭衣物語』にも粉河寺への言及があるなど、遅くとも平安時代中期・10世紀には観音霊場として著名であったことがわかる。平安時代後期には、その頃から始まった西国三十三所観音霊場巡りの札所の1つとして栄えた。

 

※Wikipediaより一部抜粋

実際の様子

大門と中門までにある諸堂など

お寺の入口である大門。別名仁王門とも呼ばれている立派な門で国指定重要文化財になっています。

仁王像が両脇に並んでいるのが特徴です。

門をくぐり先へ進むとその先、左手に不動堂があります。

順路は大門をくぐった先、右手に続いています。こちらの石畳の整備された道を進んで行きましょう。

この参道、右側は川が流れています。左側にはたくさんのお堂などが並んでいるのが特徴です。

こちらは童男堂。千手観音さまの化身と言われている童男大士が祀られています。和歌山県指定有形文化財になっているお堂です。

 

童男堂の右手に出現池があります。

奥に見える門の先にあるのですが、普段は公開されていません。

 

その右隣に念仏堂があります。

光明殿とも呼ばれている阿弥陀さまが祀られているお堂です。

 

更にその右手には太子堂があります。

こちらには聖徳太子が祀られています。

 

参道はずーっと続いています。どんどん進んで行きましょう。

左手に手水舎があります。

大きな蓮の花から水が流れている立派な手水舎です。

 

その隣に身代地蔵尊がいらっしゃいます。

本堂にある授与所でこのお地蔵さまの代わりになってくれるミニ地蔵尊やお守りを販売しています。

中門と本堂

参道を進んで行くととても立派な中門があります。こちらも国指定重要文化財になっています。

中門には表と裏、四方に四天王像が1体ずつ並んでいます。

中門をくぐると更に参道が続いています。この先、右手に見える建物は境内にあるお茶屋さんです。参拝後、ちょっとここで一休みするのも良いかも!

参道を進んで行くと奥に本堂が見えてきました。立派な屋根の建物が本堂です。

その前に参道途中には丈六堂があります。左手に写る立派な建物です。その右隣にある小さなお堂は地蔵堂です。

ここまで来たらもう少し!

こちらの本堂へ参拝させて頂きました!

本堂も国指定重要文化財になっている建物です。

本堂周辺のお堂

ここからは本堂周辺のお堂を紹介していきます。まずこちらは本堂の左手にある千手堂

国指定重要文化財になっている千手観音さまを祀るお堂です。千手観音さまと共に紀州歴代藩主とそのゆかりがある人々の位牌が安置されています。

千手堂の右奥に朱色の鳥居が見えています。この先には粉河産土神社があります。神仏分離令により現在はお寺で管理しているわけではなく、独立した神社になっています。粉河産土神社については個別の記事にまとめています。

▼粉河産土神社の個別の記事

場所は変わり、本堂の右手。こちらには六角堂があります。

西国の札所本尊33体を模した観音像が祀られているお堂です。

 

右奥を進んで行くと十禅律院と言う塔頭寺院があります。お寺へ続く参道がとても趣があり素敵でした。

十禅律院へ続く道の右手には薬師堂があります。

秘仏であるお薬師さまが祀られているお堂です。

御朱印

御朱印は本堂内の右手にある御朱印受付で頂くことが出来ます。

拝受可能な御朱印は西国三十三観音の御朱印、御詠歌の他に、西国の御朱印とは別の千手観音さまのお名前が書かれた御朱印も拝受可能です。

西国三十三観音の御朱印

今回頂いた御朱印はこちら。

値段は300円。

 

「大悲殿」と書かれている御朱印です。

御朱印と合わせて「力」の文字が書かれている散華を頂きました!

限定御朱印情報

こちらのお寺では限定御朱印は登場しません。

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アクセス

住所 和歌山県紀の川市粉河2787
電話番号 0736-73-4830
拝観時間 8:00〜17:00
拝観料 無料 ※本堂内の拝観は500円
御朱印受付時間 拝観時間と同じ
駐車場 有料
最寄り駅からのアクセス JR和歌山線「粉河寺駅」より 徒歩15分
公式サイト こちら

西国三十三観音まとめ

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その他の和歌山の神社仏閣まとめ

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