こんにちわ!マベ太郎です!
さて、今回は「スターダスト★ストーリー編」の感想記事を書きたいと思います。
このストーリーは、学校のやんちゃな生徒たちが結成した「スター団」のアジトに行って、スター団にいる5人のボスを倒していき、「スター団」という学校の生徒たちを困らせている人たちを壊滅させるというストーリーなのですが、このストーリーも巧妙な作りになっていて、奥が深いストーリーとなっていました。
このストーリーも含めて、すごく物語を重視している作品になっているな~と思いました!
あ、ここから先は、ストーリーのネタバレなどを含む内容になっているので、もしまだストーリーを終わらせていない方はあとで観てもらった方が良いと思います。
あと、共感のコメントとか、私はこう感じたとかあったらコメントもくれたらうれしいです。
スターダスト★ストーリーの振り返りと感想
さて、スターダスト★ストーリーに関して書いていきたいと思います。
学校のやんちゃな生徒たちが結成した「スター団」のアジトに行って、スター団にいる5人のボスを倒していき、「スター団」という学校の生徒たちを困らせている人たちを壊滅させるという字面だけみると、「あちらは悪、こちらは正義」というような構図が見えていますが、ストーリーを進めていくうちに少しずつ見え方が変わっていきます。
まず、最初のスター団“ほのお組”のメロコとのアジトでの対決なのですが、そこでも少しずつ明らかになってきます。
イカつい、スターモービルという車に乗って、登場する“ほのお組”のリーダー、メロコ
登場シーンから、かなりハデで、圧があり、ぶっきらぼうで悪態をついてくる嫌なやつを演じていますが、そこにも理由がある事が語られていきます。メロコとの対戦を終えて、回想シーンに入ると、そのシーンでは、スター団の各リーダーと話をしています。その中で、
ヤキモチを焼かれないように、わざとこういう態度を取っているという
なんと、その中で語られるのは、「メロコは可愛くて、女の子にヤキモチを焼かれてしまうから、わざとぶっきらぼうに悪態をついている。」という話です。こういう事ってありますよね、自分は普通にしているだけなのにも関わらず、他人の癪に触ってしまって、なんか、やたらとつっかかられる。っていう。それによって、本当の自分が捻じ曲げられてしまうという悲しい事実。だからなのか、本当のメロコは”カルボウ”というほのおタイプのポケモンとは、
火のゆらめきをみるだけで、考えている事がわかるほどの信頼関係を構築している
学校にいた頃には、毎日のように遊んでいて、カルボウの火のゆらめきをみるだけで、考える事がわかってしまうのだというのです。それは、相手の事を深く理解していないとできない事で、理解するためには、信頼関係を構築する事が必要不可欠なのですが、それがしっかり出来ているという事を見せてくれます。
普通、悪いやつというのは、自分の事だけを考えて、自分の利益になる事だけを考えているから、相手の事、周りの事なんて一切考えないと思うのですが、メロコはそんな事はないのです。そして、そんなメロコから、言葉少なに語られる「スター大作戦」。
穏やかな笑みを浮かべて、“宝物”と語る、スター大作戦とは・・・
なんというか、このシーンだけみても、必ずしも絶対悪という事ではなさそうな雰囲気がするのですが、確証は何もない。ただ、スター大作戦を語る時のメロコは、穏やかで、自らが語るように“宝物”を見つめる子供のような純粋な顔をしています。どこか憎む事ができない。そして、どこか引っかかる。
次、スター団の“あく組”のアジトに行くと、ピーニャというリーダーと出会います。
こちらも、イカついスターモービルという車に乗って、登場する“あく組”のリーダー、ピーニャ
DJのようで、レクイエムを流すから、やられちゃってよ!なんて、威勢のよさがあるものの、このリーダーを倒すと、急激にイメージが変わっていきます。メロコの時と同じように、回想シーンがあるのですが、その中で、
生徒会長になり、ウザい校則を作った事で、反感を買ってしまった過去がある。
なんと、元々は学校で生徒会長をやっていたというのです。ですが、生徒会長となり、校則を作った事によって生徒たちから反感を買ってしまい、そして生徒会長を辞める事になってしまうという。生徒会長というのは、生徒をまとめあげる生徒会の中の学生生活を送る中での問題や、課題を改善するために奔走するのだと思いますが、その生徒会長が生徒のために頑張ったのに、裏目にでしまって、周りから虐げられてしまう。悲しい現実です。
それでも、この新しいスター団という場所では、増えていく団員の面倒をだいたいみているのは、ピーニャ本人で、色々な人が頼りにしているし、信頼されている存在となっているようでした。そんなピーニャに、「このままだと、スター団全員が退学処分になるというのに、なぜアカデミーに行かないのか?」と問うと、
深い理由はない。単純に“ツレ”を待っているだけ。ただ、それだけ。
単純に、このスター団という組織を作ろうと、誘ってくれた“マジボス”を待っているだけだという。そのマジボスは1年半くらい連絡が取れなくなってしまっていて、スター団を辞めずにいたら、連絡が来るかもしれない。という一縷の望みを捨てないために、解散させず今でもマジボスの帰りを待つために、組織を残しているというのです。
健気すぎるし、そんなボスの帰りを待つだけの人が、学校の生徒にいやがらせなんかをするのでしょうか?そして、「スター団の全員が退学になるような状態でも、マジボスや、スター団がそんなに大切か?」と問えば、
明るい笑顔で、答えたその言葉に嘘偽りはないはず。そう、ここにも“宝物”がある
こんな明るい笑顔で、“宝物”だと答える、ピーニャ。そんなピーニャが大事にしていた、スター団のアジトを破壊した、主人公は本当に正しい事をしているのだろうか?
これは謎が残ります。確かに今までもスター団は邪魔をしてくる事はあったり、生徒をスター団に無理やり勧誘しようとしている描写はあったものの、果たして、組織全体が悪なのか?この組織を破壊する事が、もしかしたら、誰かの大切な宝物を奪う事になってしまっているのではないか?という疑問を与えてくれます。
そして、次のアジトでは、かくとう組の”ビワ”が待ち受けています。
いかにもパワー系のオーラのある、プロレスラーのような見た目のビワ!
しかもこのビワは、なんと仲間を休ませるために、アジトの門の前でボス自らがアジトを守るという、すごい責任感を持っています。そして、その責任感がなぜ生まれるのか?というと、
わたしはわたし以外、誰にも傷ついてほしくないだけ。言葉以上に重い。
こんなにも純粋な想いで、自分のアジトを守る事ができるのでしょうか?先ほども書いた通り、普通の悪者ならば、自分が傷つかないために、誰かが代わりに傷つけばいい!というような考えを持っているはずで、その真反対のこの言葉を口にする、ビワは果たして、悪なのでしょうか?さらには、ボス戦が始まるや否や、
強い仲間意識、つよい想いでアジトを守るボス
今、主人公たちが壊そうとしている、アジト。それはアジトにいる人達の“居場所”なのです。このビワは、回想シーンの中では、スター団という場所、その場所で作り上げたものが自分の力の源であると仲間に伝えています。
そして、ここで、ついにスター団ができた、きっかけについて語られてきます。ボス戦を終えたあとで、ボタンが補給係として来てくれるのですが、
そんな過去があるのか。スター団
なんと、ボタンが生徒たちのSNSをハッキングして、掴んだ情報によると、“いじめ”や“人付き合いが苦手”な人が集まって、スター団が結成されたのだというのです。ひとりでは打ち勝つことができない、いじめにみんなで立ち向かうために、そんな理由でスター団は結成されていたのです。そんなスター団を壊滅するというのは、果たしてどうなのでしょうか?何度も、頭に浮かぶ疑問。そして、他の2人のボス、シュウメイ、そしてオルティガも過去に学校での傷があり、それを癒すために、スター団に加入している事がわかります。
服飾オタクのシュウメイは、オタクというだけでいじめられていた。
そんなシュウメイも、スター団のみが至宝と信じてきていた。
いじめられていた過去をもっている、オルティガ。
そして、スター団を宝物だと頬を赤らめながら答える
スター団は、いじめや孤立してしまった人達が仲間を作るための、第二の学校のようなものになっていて、そこに身を置く事で救われている人が何人もいる事がわかる、と同時に、誰しもがこのスター団という場所を“宝物だ”と言っているのでした。そのスター団というの、本当に悪の拠点なのでしょうか?
そして、マジボスの正体は、何を隠そう、何度も補給班として、来てくれた“ボタン”なのですが、そのボタンとの最後の勝負を終え、”マジボス”であるボタンにとって、スター団とは何なのか?!と問う。
長い沈黙ののちに、口にするのはみんな揃って“宝物”という言葉
やはり、ボタンにとっても、宝物であり、そんな宝物であるみんなが退学処分にならないように、スター団を壊したい。という強い想いがあって、今回スター団を壊そうとしていたのでした。テーマが重いんですよね。
最初に言われていた、”悪者だから壊そう”なんて、そんな事じゃなくて、自分がボスとして、みんなに最後にしてあげれる事が、スター団を解散させ、元の学校という面白い場所に戻れるようにする。そのために、自分の青春の場所を壊す。そんな強い意志を感じましたね。
そうすると、今度は、その場にいた校長から、なんと紹介したい人がいると言われるのですが、
スター団リーダーとマジボスの邂逅。
そして、そのあと、マジボスにかける言葉が、
いろいろな意味を感じれる、このお疲れ様でスター! このシーン、涙出そうになった。
このシーンは、刺さりましたね。なんというか、今まで誰かの居場所を作ろうと苦心し、行動し続けてくれたボタンに対して、そして、メンバーを救おうとして、自分を犠牲にして、1年半その身を隠していたボタンに対して、そして、そんなボタンというリーダーを待つために、何があってもその場を離れないぞ!という強い気持ちで、今まで頑張ってきた、リーダー5人全員に対して、
良く頑張ってきたよな~!最後はこういう形になってしまったけど、でも今までのスター団での思い出がとにかく”宝物”だぜ!そんな宝物の日々をみんなで、寄り添いながら、励まし合いながら、一緒に歩んでくれた友よ!ありがとう、そして、いままでお疲れ様でスター!
なんて想いを勝手に感じてしまって、本当に、いいドラマだな~と思わされました。
そして、そんなスター団の成り立ちや、過去を知る事になった校長先生の判断は、
「スター団の解散要望、ボスへの退学勧告を撤回する」というものであり、ただし、「長い欠席、制服の改造、備品の持ち出し、ライドポケモンの改造、暴走、などなどなどの学則違反は見逃す事ができない」ので、「処分として、奉仕活動をしてもらう」という事になりました。これで、みんなが仲良く学校に通う事ができる未来になりました。
よかったぁあああ”あ”あ”
この物語で私が見つけた、宝物は「想い」でした。
いじめや孤立から守るために、作られたスター団ですが、それが大きくなりすぎて、今度は自分達が学校の生徒の恐怖の対象となってしまう、そのため、解散やリーダーの退学の通知をされてしまう。
さらには、今までいじめをしていた、人たちをギャフンと言わせるために、挑んだ戦いでも、その戦い自体が恐怖の対象となってしまい、学校内でも大きく取沙汰される事になり、代償として、ボスがスター団から離れる事になってしまう。それでも、いつか戻ってくる場所のために、残されたメンバーが奮起し、守ろうとする。
そういう姿を面を知る事で、本当にこのスター団という存在は悪なのだろうか?一方からの偏った見方になっていないだろうか?という事に気づく事が出来るのだと思います。現実世界でも同じですよね。
自分が正しいと思うからこそ、反対の意見を持つ人を間違っていると思ってしまうけれども、その人の意見にもその人がその意見を持つ背景があるはずで、それを知らずに、「間違っている」と言ってしまうのは簡単ですが、そこには本当の理解は得られないし、対立を生んでしまうだけになってしまう。
人間は、いつだって、言葉というコミュニケーションツールを使って、会話をできるので、その言葉を伝える事が難しいし、そういう言葉を伝えても良いかな?と思えるような信頼や関係を構築するのも、そう簡単ではないですけど、そういう事を積み重ねていく事で、理解が生まれるし、お互いを知る事に繋がっていき、それが、対立を生まない環境づくりに基礎になるんじゃないかな。と思わせてくれます。
そういうものの見方、考え方を教えてくれるのが、このスターダスト★ストーリー編だったのかな?と思いました。みなさんはこの物語、どう感じましたか!?これで、スターダスト★ストーリー編の感想記事も終わりにしたいと思います。次は最後の、エリアゼロ編の感想記事も書いていきたいと思います。それではまた~♪
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