こんにちわ。おはようございます。こんばんわ。マベ太郎です。
この前、トヨタ自動車の記事を書いている中で、ガソリン車という選択が世界の環境問題を悪化させている、だから電気自動車やハイブリッド車、燃料自動車を今後は増やす必要がある。というのをなんとなく感じたのですが、本当にガソリン車が電気自動車に代わる事によって、環境問題は解決するのかな?と思うと同時に、そもそも日本のどういう活動が一番、環境に悪いのか、気になったので調べてみました。そもそも温室効果ガスはCO2(二酸化炭素)という認識が一般的な気がしますが、その認識は正しいのか?そして、CO2(二酸化炭素)を多く排出しているのは何なのか?というのを考えていきました。
温室効果ガスとは、
まずは、よく言われる、温室効果ガスというのはどういったものがあるのか?というのを調べてみました。いろいろと調べていく中で、日本の”国立環境開発法人 国立環境研究所”というところが発行した、”日本国温室効果ガスインベントリ報告書 2020年”というのが、わかりやすかったので、それを参考にしながら書いていきます。
温室効果ガスの種類とそれぞれの日本の排出量
まず、温室効果ガスというのは、どういった種類があるのか?というのを見てみると、
人間活動によって増加した主な温室効果ガスには、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスがある。
二酸化炭素は地球温暖化に及ぼす影響がもっとも大きな温室効果ガスです。石炭や石油の消費、セメントの生産などにより大量の二酸化炭素が大気中に放出されます。また、大気中の二酸化炭素の吸収源である森林が減少しています。これらの結果として大気中の二酸化炭素は年々増加しています。
メタンは二酸化炭素に次いで地球温暖化に及ぼす影響が大きな温室効果ガスです。メタンは、湿地や池、水田で枯れた植物が分解する際に発生します。家畜のげっぷにもメタンが含まれています。このほか、天然ガスを採掘する時にもメタンが発生します。
まず、温室効果ガスは大きく“二酸化炭素”、”メタン”、”一酸化二窒素”、”フロン類など”の大きく4種類に分かれていて、その中でも“二酸化炭素”が76%を占め、ほぼ3/4が二酸化炭素なのがわかります。二酸化炭素にも“化石燃料由来の排出”と“森林減少や土地利用変化など”の排出に分かれますが、ほぼ“化石燃料由来”になります。やはりこの資料を見る限り、二酸化炭素の排出量を減らさなければ、温室効果ガスの排出を減らすことはできないですね。
そうすると、今度はこの二酸化炭素の排出量は、どういった分野の何をした際に排出される二酸化炭素の量が多いのか?というのが気になるところです。それが本当に自動車の排出が多いのか?それとも、まったく違う分野のものになるのか?というがわからないと、本当に自動車をガソリン車から電気自動車へ変更する事により、温室効果ガスが減るのか?というのがわからないですよね。
という事で、ここで”国立環境開発法人 国立環境研究所”が出している“日本国温室効果ガスインベントリ報告書”を見ていきます。これを見ていくと、”どういった部門でどの程度のCO2が排出されているか?”というデータが確認できます。下記が各部門のCO2の排出量の推移になります。
この表には、どういった部門でのCO2(二酸化炭素)の排出が多いかが記載されており、2018年で観ると、1番はエネルギー産業で”4億7249万トン”、2番が製造業および建設業で”2億6284万トン”、3番が運輸で”2億291万トン”、最後にその他(業務、家庭、農林水産業)で”1億3925万トン”となっています。圧倒的に”エネルギー産業”がCO2の排出が多いです。エネルギー産業というのも、”発電および熱供給”という項目がその中の多くなっています。
さて、自動車はどうなのか?というと“運輸”の中のあります。運輸全体で2018年では“2億291トン”のCO2の排出を行っており、その内、“1億8000万トン”が自動車から排出されている事になります。確かに運輸の分野だけを見ると、自動車の排出量は多いのですが、運輸は全体では3番目になっていて、一番手のエネルギー産業の”発電および熱供給”の分野では“4億1833万トン”のCO2の排出を行っていて、自動車の排出の2倍以上になっています。という事はこの発電および熱供給の分野のCO2排出を減らさなければ、CO2の削減が進まないという事になるのではないかと思います。そもそも電気自動車が増えると、自動車への給電のための電力が必要になり、もっと電力が必要になるのではないでしょうか?そうすると、もっと”発電および熱供給”のためのCO2の排出が増えてしまいそうです。
さて、その前になぜ、”発電と熱供給”の項目がCO2の排出が多いですが、日本の発電方式ってどんな状況なのかがというのを知っておくべきで、その比率のまま電気自動車が普及していくと、日本のCO2排出量は減るのか?というのを考えてみたいですね。それではまず、日本の電源別の発電電力量を見てみましょう!
という事で、発電の電力量を見ていくと、やはり、現状、天然ガス、石炭、石油などの火力発電が多くなっていて、その他の水力や新エネルギー、原子力はとても少なくなっています。2010年までは原子力発電が25%ありましたが、2011年の東日本大震災の福島原子力発電所の事故をきっかけに、大きくその発電量を減らしており、その後6%まで減っています。その分、天然ガスや石炭の発電が増えているのがわかります。先ほどの”各部門のCO2の排出量”の表を見ても、2010年では発電および熱供給のCO2排出量は“4億424万トン”だったのに対して、2011年には”5億1638万トン”に変わっている事から、火力発電が増えた事が大きく、日本のCO2排出量を増やしている事がわかりますね。今日はここまでにしておきます!次はこの記事の続きで、そうしたとき、どの電力にするとどれだけ減るのか?さらに電気自動車にすると本当にCO2排出量って減るのか?というのを記事にしたいと思います。それではまた~♪
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