ども!ちく(@chikuchanko)です。
今回紹介するのは京都府京都市 鞍馬山の中にある鞍馬寺です!
鞍馬天狗や牛若丸の伝説で有名なお寺ですよ〜!
貴船神社側にある西門から境内へ入ったので、仁王門ではなく奥之院側から参拝すると言う、王道とは逆の順路で境内を巡りました。この記事では実際に歩いた順路で紹介していくので、奥之院側から紹介していきます!
新西国三十三箇所 第19番札所、神仏霊場巡拝の道 第103番札所(京都第23番)になっているお寺です。
ちく
\由岐神社の記事はこちら/
寺の概要
- 御本尊:尊天(千手観世音観音・毘沙門天王・護法魔王尊の三身を一体とした呼び名)
- 宗派:鞍馬弘教
- 山号:鞍馬山
- 寺号:鞍馬寺
- 創建:770年
- 開山:鑑禎上人
御由緒
約2億6千万年前の地質を含む鞍馬山は、太古より尊天のお力が満ちあふれています。この地に、770年、鑑真和尚の高弟・鑑禎上人(恩託律師)が毘沙門天をお祀りし、796年に藤原伊勢人が堂塔伽藍を整え千手観世音を祀って鞍馬寺が生まれました。以来、幅広い信仰を集めて来ましたが、昭和22年に古神道、密教、浄土教、修験道など多様な信仰の流れを統一し鞍馬弘教と名付け、鞍馬寺はその総本山となっています。
※鞍馬寺 マップより一部抜粋
実際の様子
西門から境内へ!まずは奥の院を目指してガチ登山!!
貴船神社側から鞍馬寺を目指すと、こちらの朱色の橋を渡って、その先にある西門をくぐる流れになります。
橋を渡って進みましょう。こちらの黒い門が西門です。
西門の先に拝観受付があるので、そこで愛山料を支払って先へ進みましょう。こちら側から行くと、まず魔王殿(奥の院)まで長い道が続いています。
とにかく階段を上って上って上りまくります!!!!
この道のりが本当に長くて、だいたい20分くらい上っていたかな?もう息切れしまくりながら上っていたのです。
私たち以外の人はだいたい奥之院へ参拝して西門から帰る下山者の方が多かったのです。それで、途中途中、すれ違う人々と「こんにちは」とあいさつをしながらすれ違うと、人によっては「あともう少し!」「がんばれ!」と登山を応援してくれる人が多くて、温かい気持ちになりました。
途中見つけた、猫がにこっと渡ってる横顔に見える岩。
この登山道が一番キツかった…。魔王殿からも少し上ったりするのですが、とにかくこの最初の道がキツすぎて、後は可愛いくらいにしか感じないくらい大変な道のりでした。
奥の院魔王殿と不動堂周辺
めっっっっちゃ息切れしながらも魔王殿に到着…!!!
こちらには御本尊の尊天の一身である護法魔王尊が降臨された磐座として崇拝されている場所です。
魔王殿の隣にある井戸。
魔王殿へ参拝後、本堂を目指して更に上ります。
進んで行くと、次に辿り着いたのは義経堂です。
大きな杉の巨木が並ぶ先に義経堂があります。こちらには義経公が遮那王尊と言う名で祀られています。
義経公(牛若丸)はその昔、このあたりで天狗に兵法を教わっていたそうです。
その近くにある大きなお堂は不動堂。
こちらには最澄(伝教大師)が天台宗立教のために一刀三礼を尽くして刻んだ不動明王が祀られています。
大杉権現社と木の根道周辺
まだまだ登山は続きます。次に辿り着いたのは大杉権現社です。
倒木してしまったこの巨木の近くに瞑想道場もあります。この辺りは護法魔王尊のエネルギーが特に満ち溢れている場所と言われています。
更に進むと背比べ石とお堂があります。
そこに向かい合うように木の根道があります。
木の根がこのようにむき出しの状態になっているのは、マグマが地面の中で固まってしまっているため、地下に木の根を伸ばすことが出来なかったのが原因です。
義経公は昔、ここで兵法修行をしていたそうです。
地蔵堂と義経公息つぎの水と霊宝殿周辺
進んで行くと次に見えてくるのは屛風坂の地蔵堂。後から紹介しますが、鞍馬寺境内には他にも地蔵堂があるので、こちらの地蔵堂はこの名で呼ばれています。
地蔵堂の近くにある息つぎの水が湧き出る場所。
義経公は奥之院のあたりまで兵法を学ぶために行く途中、ここで息つぎのため、湧水を飲んでいたそうです。
突然、とても大きな建物があらわれます。こちらは霊宝殿です。鞍馬山博物館とも呼ばれるこの建物の見学は、入山する時に払う愛山料とは別に入館料が必要になっている建物です。
鞍馬山の自然博物苑としての展示の他に、寺宝なども見ることが出来る鞍馬山・鞍馬寺の歴史や自然を学ぶことが出来る建物となっています。
この近くに與謝野晶子・寛歌碑があります。
ここまで来ると階段を下りたら本堂はもうすぐそこです。
階段を下りた時に後ろを見ると、このように奥の院と書かれているのが見えます。本来は本堂へ参拝後、ここから奥の院を目指して進むのです。
この階段を下りる頃には、足が疲れて常にプルプルしていました笑
本坊と光明心殿周辺
奥の院の入口の近くにある大きな建物は本坊です。金剛寿命院とも呼ばれています。
いわゆる寺務所のような建物です。本坊の前に庭園が広がっています。この庭園では奥の院に護王魔王尊は降臨する様子を表現しています。
庭園の一部に盛られている砂。
本坊の右手にあるこちらのお堂は光明心殿です。
奥の院に祀られている護法魔王尊がこちらにも祀られています。奥の院までの参拝は登山が大変で難しい、と言う人はこちらで参拝しましょう。
本堂と狛虎とその周辺の見どころ
こちらが本堂です。とにかく大きい…!!!手前に広がる円形の場所は金剛床と呼ばれています。
本堂は正面からの参拝も可能ですが、右側にある出入り口から入って、本堂内で参拝することも可能です。
せっかくなので本堂内で参拝させて頂きました!※本堂内は撮影禁止なので写真はありません
本堂前に狛犬ならぬ狛虎の像があります。虎は御本尊の一身である毘沙門天王の使いです。
この虎は阿吽の虎と呼ばれています。それぞれ口が「阿」「吽」になっているのです。
本堂の右手にある閼伽井護法善神社。水の神様が祀られています。
この神社の手前に藤棚があります。5月頃になると藤の花が綺麗に咲くのかな?
本堂の前からは周辺の景色を見渡すことが出来ます。
こちらも鞍馬寺境内でパワースポットとなっている場所です!
花手水と転法輪堂周辺
本堂へ参拝後は、階段を下りてお寺の入口である仁王門を目指します。
階段の途中にある手水舎が、花が飾られており、花手水になっていました。
手水舎の奥にある転法輪堂。木造の阿弥陀如来像が祀られています。
お堂は2階部分にあり、1階部分は洗心亭と呼ばれる参拝者のための無料休憩所&ギャラリーです。
本堂まで続く階段。
灯籠が並ぶこの様子は、近くにある貴船神社の参道にも似ていますねぇ。
この階段の近くに分かれ道があります。仁王門側からひたすら階段を上って進む道と、ケーブルカー乗り場への分かれ道です。
仁王門側から進んできた場合、この階段に辿り着くことになるのです。
私の場合は本堂から帰る時にこの道を通ったので、帰りも歩きにするか、帰りはケーブルカーにするかの2択でした。せっかくなので帰りも歩くことに。
弁財天社と中門
こちらは巽の弁財天社。
水琴窟もある社です。学芸・財宝を司る七福神の一人である弁財天が祀られています。
仁王門側から弁財天社へ続く道。
趣にある道を進んで行く流れになっているのです。
こちらは中門。
もとは仁王門の脇にあった勅使門(四脚門)と呼ばれる門でしたが、現在は境内のこちらへ移築されました。
双福苑とその周辺
巨木の隣に朱色の小さな社があります。
更にその隣には朱色の橋も。
この辺りは双福苑と呼ばれています。杉の木を玉杉大黒天と呼び、福徳の神として祀っています。
双福苑の近くにある特徴的な像。こちらは愛と光と力の像「いのち」と呼ばれる作品です。
尊天のエネルギーを具現化したものだと言われています。
この近くに義経公供養塔があります。
向かい合うように建っているのは川上地蔵堂。
牛若丸(義経公)の守り本尊である地蔵尊がまつられています。
こちらの地蔵堂の近くに由岐神社があります。
普明殿とその周辺
由岐神社から階段をどんどん下りていくと大きな建物があります。こちらは普明殿。ケーブルカー乗り場でもある建物です。
こちらには毘沙門天王が祀られています。ケーブルカー乗り場は2階部分です。ここから約2分でケーブルカー山頂駅に着きます。
普明殿の近くにある像。
普明殿の近くにあるこちらの建物は烏枢沙摩明王殿。トイレの守護神として烏枢沙摩明王が祀られています。
実際にこちらは参拝者用のトイレにもなっている建物です。
ちく
青紅葉と灯籠と仁王門
仁王門をくぐったすぐ先に景色。灯籠と青紅葉が美しい階段の道が続いています。この道の先に先ほど紹介した普明殿があります。
そして最後に紹介するのが仁王門。山門とも呼ばれる、いわゆるお寺の入口です。
現存するこちらの仁王門は、明治44年に再建されたものです。この門をくぐってすぐ右手に拝観受付があります。こちら側から鞍馬寺境内へ入る場合は、ここで愛山料を支払い、中へ入りましょう。
拝観チケットは季節ごとに変わるぞ!
鞍馬寺の入口で愛山料を払うと、拝観チケットとしてしおりを頂きます。
10月に伺ったところ「秋」と書かれたしおりを頂きました!
今日ひと日 こころの中の みほとけに 捧げまつらん 心華いち輪
鞍馬寺貫主 信樂香仁氏が詠んだ和歌が書かれています
御朱印
御朱印は本堂内にある納経所で頂くことが出来ます。
今回頂いた御朱印
今回頂いた御朱印はこちら。
初穂料は300円。
中央に御本尊である「尊王」の文字が大きく書かれている御朱印です。
月輪の精霊である慈愛の象徴である千手観世音菩薩・太陽の精霊であり真智の光の象徴である毘沙門天王・大地の霊王であり活力の象徴である護法魔王尊。三身を一体として尊天と申し上げます。
「尊天」とは宇宙の大霊、大光明、大活動体にましまし森羅万象、あらゆるものの根源ー宇宙エネルギーであり真理そのものなのです。
※鞍馬寺 御朱印はさみ紙より抜粋
限定御朱印情報
こちらのお寺では限定御朱印は登場しません。
アクセス
住所 | 京都府京都市左京区鞍馬本町1074 |
電話番号 | 075-741-2003 |
開門時間 | 24時間 |
拝観時間 | 9:00〜17:00 |
御朱印受付時間 | 9:00〜16:00 |
愛山費/拝観料 | 300円 |
駐車場 | 無料 |
最寄り駅からのアクセス | 叡山電鉄「鞍馬駅」より 徒歩2分 |
公式サイト | こちら |
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すぐ近くにある「由岐神社」「貴船神社」
鞍馬寺の境内に由岐神社があります。すぐ近くに貴船神社があります。
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