こんにちわ。おはようございます。こんばんわ。マベ太郎です。
今回も映画に関する記事を書いていきたいと思います。
今回の記事は、カンヌ国際映画祭で、韓国映画として初めてパルムドールを受賞した映画、「パラサイト 半地下の家族」の感想記事を書こうと思います。映画の予告編などもそんなに流れていない気がするので、そんなに知名度は高くないのかも知れませんが、昨日、映画館に行ったら八割ほどの席が埋まる大盛況っぷりでした。映画の内容は。。。すごいです。物語の展開がスピーディーなのですが、中身が濃く、とても楽しめました。この記事を読んでもらって、ぜひとも映画館で実際に映画をみてもらえたらうれしいです!
パラサイト 半地下の家族、とは?
そもそも、パラサイト 半地下の家族ってどんな作品なのか?というと!
全員が失業中の貧しい一家が、長男を家庭教師に雇ってくれた社長一家にひょんな事から接近し、そしてその社長一家に映画のタイトル通り”寄生“していくのです。ただ、その寄生をしていく中で思わぬところに色々と仕掛けがあり、、、これ以上言うとネタバレになってしまいますので、言えませんが、とにかく物語の展開がいろいろな方向に行き、息をつかせぬ怒涛の映画になっています。
といろいろと書いてみても、わからないと思いますので、まずは予告編を観てみてください!
<ストーリー>
全員失業中。日の光も、電波も弱い“半地下住宅”で暮らす貧しいキム一家。
大学受験に失敗し続けている長男ギウは、ある理由からエリート大学生の友達に家庭教師の仕事を紹介される。
身分を偽り訪れた先は、IT企業を経営するパク社長一家が暮らす“高台の大豪邸”。
思いもよらぬ高給の“就職先”を見つけたギウは、続けて美術家庭教師として妹ギジョンを紹介する。
徐々に“パラサイト”していくキム一家。
しかし、彼らが辿り着く先には、誰にも想像し得ない衝撃の光景が待ち構えていた―。
ツイストを効かせながら猛烈に加速していく100%予測不能な展開。
喜怒哀楽、全ての感情が揺さぶられる、唯一無二の最高傑作が誕生した!
映画の見どころ
ここからは自分的な映画の見どころを書いていこうと思います!
貧しい家庭の家族が、大富豪一家に”寄生”する
今回の映画は、なんといっても、貧困層の家族が少しずつ富裕層一家に寄生し、”寄生”する事によって貧困層から脱却を図っていくストーリーが見物です!物語の始まりは、大富豪一家の家庭教師として、貧困層キム家の長男である”ギウ”が家庭教師として紹介される事から始まります。そんなギウは大学に落ち続け、実際にはエリートとはかけ離れた存在ですが、自分の肩書を偽り、エリートを演じる事で、家庭教師の面接を合格していきます。その合格をきっかけにして、富裕層一家との信頼関係が生まれていきます。そして、その信頼関係をうまく使って、大富豪一家の息子の感性を理解できる”美術の家庭教師を探している“事を知っていきます。その情報を知ったギウは、今度は予備校に通えずスキルだけが上がっていく自分の長女”ギジョン”を有名な美術教師というまたしても偽りの肩書で紹介します。長女も信頼を勝ち取り、家庭教師になることになります。少しずつ、大富豪一家のお金が自分たちの懐に入ってくるようになります。そう、自分たちよりも大きいものに寄生し、甘い汁をすする事ができるようになるのです。大富豪の家庭教師であるから、相当いいお金が入ってくるのでしょう。ただ、これで終わりではないのです。さらに長男と長女の二人は”ある計画“を進めていきます。この計画がよくできていて、考えられています。ぬかりなく、着実に、そして圧倒的にこの大富豪一家に寄生していくのです!その計画がどのような計画で、どのように進んでいくのか!これを劇場で体感してもらえると嬉しいと思います!
韓国の下層と上層の大きな差
この家族の計画以外にも、カンヌ国際映画賞を受賞したという事もあり、そのスクリーンに映し出される”光景“、”絵“も魅力があり、それ自体が映画を物語ってきます。例えば、貧困層の人たちは”半地下“と言われる物件に住んでいます。半地下の物件とはその名の通り、物件が半分地上に出ており、半分地下に埋まっています。どう見ても日当たりは悪い物件で、日当たりが悪いので部屋の中に独特の匂いがこびりついている。窓から見える景色は風情などというものはなく、そこには地上を歩く人たちの姿が見えるだけ、食事中にも関わらず、立小便をしている男の姿が映るという悲しい景色しか広がりません。さらに、風通しを良くしようとして、窓を開けようものなら路上で散布される消毒剤が部屋の中に入ってくるのです。その消毒剤すらも、「自分の部屋の消毒をしてもらおう」、という事を口にして、その消毒液を享受し、部屋中が煙だらけ。なんという生活でしょう。。。びっくりです。さらにさらに、水圧の関係で家の一番高い場所にトイレが鎮座している、地下であるため、電波の入りも悪い。ただ、家賃が安く、これ以上の生活を望もうとしても、生活するためのお金が無い。そんな生活を送っている、キム一家。一方で大富豪一家の家はというと、高台に建てられており、厳重なセキュリティが玄関にあります。玄関をくぐれば、庭には燦々と太陽の光が差し込み、草木は緑を謳歌している。綺麗に整えられた芝生の庭は広く、そこでパーティーを行う事さえできてしまう。家の中に踏み入れれば、綺麗に整理され、調和の取れた空間が広がっている。さらに全面ガラス張りの窓から、庭を一望することができる。窓一つを取ってみても、まったく違った景色なのである。この明らかな格差が今の韓国に象徴なのだとすると、埋まる事の無い格差のように思えて悲しくなります。こういった表現がそこらかしこらにあります。この映像で映し出されているのはさっきの映像と対比をされていて、こういう意味があるのか。という事がわかるシーンが何度か出てきます。そういったシーンを一つ一つ見つけて、自分なりの解釈を考えるだけでも楽しめます。ぜひとも、映画のシーン一つ一つの意味があるという事を頭の片隅にいれて、観てもらえるといろいろな考えが巡ってより作品を楽しむ事ができると思います!
クライマックスシーン
さて、最後はやはりクライマックスシーンでしょう。今までの”寄生”をうまく進めるキム一家はこの後どういった結末を迎えるのでしょうか?ネタバレ厳禁なので、そこはお話致しませんが、映画館で観た自分は「こんな結末になるのか!」と思いました!こればっかりは観てのお楽しみという事でぜひとも、映画館で体感してください。
さて、今回の記事はどうでしたか?少し、興味が沸いてきましたか?もし興味を持ってもらえたら、とてもうれしいです。自分の家の近くで、上映されているかどうか、下記のサイトから確認してみて、都合がついて映画館で鑑賞できることを願っています!それではまた~!