こんにちわ。おはようございます。こんばんわ。マベ太郎です。
今回も映画に関する記事を書いていきたいと思います。
さて、今回の記事は予告編を観ただけでも想いを届かない切なさと虚しさが心に広がる映画「愛がなんだ」です。
本作は一目ぼれをした主人公のテルコ、そんなテルコを都合の良い女だと思ってしまうマモル、テルコの友達のヨウコ、そのヨウコに都合の良いように使われてしまうけれども、ヨウコの事が好きなナカハラ、マモルが憧れを抱くすみれの5人の関係が恥ずかしく、どこか目を背けてしまいたくなるような恋愛映画です。
愛がなんだとは?
この切なさは予告編を観て頂ければ、少しは伝わると思います。まずは、予告編をご覧ください。
ストーリー
猫背でひょろひょろのマモちゃんに出会い、恋に落ちた。その時から、テルコの世界はマモちゃん一色に染まり始める。会社の電話はとらないのに、マモちゃんからの着信には秒速で対応、呼び出されると残業もせずにさっさと退社。友達の助言も聞き流し、どこにいようと電話一本で駆け付け(あくまでさりげなく)、平日デートに誘われれば余裕で会社をぶっちぎり、クビ寸前。大好きだし、超幸せ。マモちゃん優しいし。だけど。マモちゃんは、テルコのことが好きじゃない・・・。
予告編はどうでしたか?もし、本編が気になったら、すでにDVDのレンタルも始まっているので、近くのレンタルショップに行ってみましょう♪
映画について
さて、ここからは映画を観ていて思った事をつらつらと書いていきたいと思います。ネタバレも含む内容になるので、もし映画をこれから観ようと思っている人はあとで観てもらえると嬉しいです。
テルコの恋愛
テルコはマモルに一目惚れをしてしまいます。そして、そのテルコは男性に尽くす事で、愛情を表現するタイプの人間です。会社で電話を取ることもせず、仕事の対応が遅くなったりするが、マモルからの電話はどんな状況であっても最優先にします。なぜ、そこまでテルコはマモルに執着するのか。そこには理由はなく、ただ好きだから。自分が好きになった人に尽くす事がテルコにとっては普通で、それがテルコにとっての幸せ、愛の形なのです。周りからみれば、いいように男に使われてしまって、都合のいい女のように映ってしまうかもしれません。けれど、それも恋愛なのである。恋愛の形には正解もなく、そして間違いもない。だからのこのテルコの恋愛も誰かが否定してはならないのだと思います。もし、否定してしまったら、彼女の幸せを否定する事になり、それは彼女を否定することになってしまうからです。
ナカハラの恋愛
そして、この映画で一番、共感したのがナカハラです。ナカハラは、テルコの友人のヨウコに都合のいいようにされてしまっています。まるで、テルコとマモルの関係の男女が逆転したような関係です。テルコはマモルに尽くし続けます。マモルが自分の事を好きと言わなくても。同じようにナカハラもヨウコに尽くし続けます。もし、ヨウコが寂しさを押しつぶされそうになった時に、最初に頭に思い浮かぶ人間じゃなくてもいい、それでもあ、ナカハラがいたな。って思ってもらえた時にすぐ駆け付けられる存在でありたい。とナカハラはテルコに語っています。そんなナカハラの話を聞いて、テルコは「ナカハラくんって気持ち悪いね。」なんて言っていますが、テルコも同じような考え方を持っています。それでも、映画の終盤にナカハラは大きな決断をします。テルコはマモルがこちらを振り向いてくれる可能性がある限り、その想いを止める事はなく尽くし続けますが、ナカハラはヨウコが振り向いてくれる可能性がある事を知りながらも自分からヨウコのもとを去ってしまうのです。もしかしたら、このままヨウコの隣に居続ける事ができるかもしれない。いつかは自分の存在の大切さに気づいてもらえるかもしれない。でも、それをやめてしまうのです。嫌いになったのか?と言えばそんな事はないし、別の誰かの事を好きになったのか?といえばそうでもないと思います。それでも、自分がヨウコに尽くし続ける事で、自分が好きなヨウコ自身の事をダメにしてしまっているのかも知れないと自ら身を引いたのだろうと思います。そう考えると、このヨウコを想って自分の身を引くという決断をできるナカハラという人間はとても素晴らしい人間で、本当にヨウコの事を好きなんだなと思わされます。これも愛なのなんですね。
愛がなんだ
映画のタイトルの「愛がなんだ」について。愛がなんだ。恋がなんだ。そんなの関係ない。と叫びたいのだと映画を観ていて思いました。周りの人が勝手に決めた愛とか恋とかの形というのは恋愛をする当人には関係なくて、ただ、自分の幸せのためだったり、誰かの幸せを思って行動する事、それが愛だ、恋だというものなのだと思います。テルコの愛情、好きな相手がいれば尽くし続け、可能ならば、その相手になってしまいたいと考えるの想い。これも愛。ナカハラの相手を想うからこそ、自らの身を引くというのも愛。愛には正解や間違いはないのだと思わせてくれます。
さて、雑記的な感じになってしまいましたが、今回の感想記事はどうでしたか?もし、興味が沸いたら、ぜひともレンタルDVDでも、もし近くの映画館で上映していれば映画館にでも行ってもらえると嬉しいです。映画を楽しんでください。
それではまた。