ども!ちく(@chikuchanko)です。
今回紹介するのは栃木県宇都宮市にある多氣山不動尊です!
「氣」と言う漢字は「気」とも書かれ、多気山不動尊と書かれることもあるお寺です。
多気山と言う山の中にある、北関東三十六不動霊場第18番札所のお寺です。
下野三十三観音霊場別格札所、下野七福神(壽老人/寿老人)のお寺でもあります。
境内は広く見どころの多くあります。
また、お寺の方と境内ですれ違うと、笑顔でこんにちはと声をかけて下さる素敵なお寺です。
早速紹介していきます!
寺の概要
- 御本尊:不動明王
- 宗派:真言宗智山派
- 山号:多氣山(多気山)
- 院号:持宝院
- 通称:多氣山不動尊
- 創建:822年
- 開基:尊鎮法師
御由緒
宇都宮の西北10Km、多氣山(376m)の中腹に位置し、822年、日光開山勝道上人の弟子尊鎮法師により創建されました。当初は馬頭観音を御本尊としていましたが、1335年8月1日、宇都宮9代城主藤原公綱公により今の本尊不動明王が御本尊として氏家の勝山城から当山に遷座されたのです。不動明王は真言密教の主尊である大日本如来の化身とされ、多くの信仰をあつめている仏です。
※多氣山不動尊由緒書きより一部抜粋
実際の様子
山道を歩き、多氣山不動尊を目指します
少し離れた無料駐車場に車を停めてお寺を目指します。
駐車場からお寺へ続く山道。
車も通行する車道にもなっているので、歩いて行く場合は注意しましょう。
途中に展望台があります。
展望台からは多氣山の中腹から見える自然の景色を楽しむことが出来ます。
展望台のすぐそばにお寺へ続く階段があります。
お寺なのに階段の先に鳥居のようなものがあります。珍しいですねぇ。
この階段の隣には坂もあります。
階段が辛いと言う人は、坂を上っていきましょう。
坂は車も通れるほどのスペースになっていて、進んでいくと手水舎や山門の近くに数台分の駐車スペースもあります。
まずは交通安全祈願所があります
階段を上ったすぐ先にまず見えてくるお堂は交通安全祈願所です。
こちらにもお不動さまがいらっしゃいます。
また、このお堂の手前にも駐車スペースがあるのですが、こちらは交通安全祈願をする人用の駐車スペースになっています。間違えないように注意しましょう。
このお堂の右側に窓口があり、こちらの窓口で御朱印を頂くことが出来ます。
更に先へ進んでいくと、本堂があるのですが、その本堂の近くにも御朱印を頂くことが出来る窓口があります。
このお堂の前には風神と雷神の像があります。
お堂の脇にインスタグラム風の顔出しパネルがありました。
こちらはロードバイクのジャパンカップの模様を顔出しパネルにしたもののようです。
手水舎と山門
先へ進んでいくと、左手に手水舎があります。手水舎の手前には杖も用意されています。
この先、本堂へと長い階段が続いているので、杖があるようです。
階段が大変な人はこの杖を使って行くのがオススメですよ〜
手水舎には龍がいます。
こちらの手水舎で手を清めてから先へ進みましょう!この手水舎の向かい側あたりに駐車スペースがあります。
手水舎のすぐ先に山門があります。
この先へ進んでいきましょう!
まるで京都の立派なお寺の山門のように太い木が使われている山門です。素敵ですねぇ。
山門の先には長い階段が!その途中にもたくさんの見どころが!
山門のすぐ先から続く長い階段。ここを上りきると、本堂があるのです。
思ったより長いかも…と思った人は手水舎のところに用意されていた杖を使って上っていきましょう。
階段の手前には本坊があります。
本坊の前にはふくふくな大黒さんと恵比寿さんの像がありました。
お名前にもそれぞれ「福福」と言う言葉が使われています。たくさんの福を運んできて下さりそうな像ですねぇ。
本坊の隣にもたくさんの像が並んでいます。
一番左の像は人形供養花人形像です。
中央にあるのは不動明王の眷属である三十六童子像の1つ。この他にも三十五体の像があります。
一番右にある像も三十六童子の1人である利車毘童子像です。
本坊の向かい側にあるものを紹介していきます。
まずはこちらの撫で仏さま。観音さまです。撫でると御利益を頂くことが出来ます。
こちらは真言宗の開祖である弘法大師(空海)が修行をしていた時のお姿を像にしたものです。
像の前に書かれた「南無大師遍照金剛」
お遍路さんが四国八十八箇所で唱える言葉でもあります。
その隣には四国八十八箇所のお砂踏みが出来る場所があります。
お砂踏みをすると、四国八十八箇所霊場を巡ったことと同じ御利益を頂くことが出来ます。
お砂踏みをする場合は南無大師遍照金剛と唱えましょう。
さて、寄り道をしてしまいましたが、階段を上っていきましょう!
少し上ると立派な狛犬の姿を発見しました!
狛犬のすぐ近くにある足の神様を祀る足尾大権現。
ここには草履のお守りを奉納する場所があります。
袋に入った状態で奉納されているので、最初はここで販売されているのかと思ってしまいました。
しかしそれぞれの草履に奉納した人のお名前が書かれていて、奉納されたものだとわかりました。
すぐ近くにあるカエルの像。
苔がよりリアルなカエルの色を出していますねぇ〜!
背中には2匹の子ガエルがのっていました。
足尾大権現の向かい側に百観音お砂踏み霊場があります。
ここは秩父三十四観音霊場、坂東三十三観音霊場、西国三十三観音霊場の合計百観音のお砂踏みが出来ます。
四国八十八箇所の巡礼も出来るので、全国の有名な霊場を巡ることが出来るのです!
足尾大権現やお砂踏み場から振り返るとこんな感じ。
山門が見えています。まだまだ先は長いです。
進んでいくと脇道に橋がありました。
階段からこの橋を渡ることが出来ます。
橋の手前には弘法大師がお祀りされています。
昔、眼の病に悩む夫人が、一心にお参りし、病が治ったそうです。
それ以来、眼病平癒のお大師さまとして信仰されています。
橋の先には水子堂があるのですが、こちらのお堂は後ほど紹介します。
橋まで行くと、ちょうど本堂まであと半分くらいです。
更に上って行きましょ〜!
階段の途中にとても大きな不動明王の剣がありました。
不動明王が右手に持つ倶利伽羅剣と言う剣の像です。
不動明王はこの剣で煩悩を断ち切って下さると言われています。
剣の先には学問の神様である菅原道真公をお祀りする天満宮があります。
太宰府天満宮より勧請した天神さまです。学業成就、進学合格成就に御利益があります。
近くに狛犬や鶏の像があります。
階段の上りきったところで、振り返って撮影!
長かった〜!
本堂へ到着!
さて、階段を上ったので本堂へお参りしましょう!
本堂は中へ入り直接参拝することが出来るので、中で参拝させて頂きました。
本堂に吊るされている灯籠。この雰囲気好き。
本堂の手前には勝だるま納め所があります。
必勝祈願として参拝者の人が納めただるまさんがここにたくさん並んでいます。
本堂周辺を散策!
本堂周辺を散策していきましょう!
伺った11月下旬、本堂周辺の紅葉はまだ見頃を迎えていませんでしたが、色付き始めていました。
さすが山の中ですねぇ。木が大きいです。
こちらは本堂の左手にある歳神殿。
その隣に弘法大師堂があります。
ここには弘法大師が祀られています。
他にも下野三十三観音別格札所の馬頭観音や如意輪観音も祀られています。
馬頭観音は観自在菩薩(観音菩薩)の変化身で、忿怒の姿を示し、頭に馬頭を載せています。
この観音さまは、人々を思う慈悲心が深く、人々の悩みを除く、馬の成長安全、家畜の追福のための信仰を集めています。
如意輪観音は、如意宝珠を持ち、意のままに仏の教えをもって人々を救済する誓願をもっています。延命、子育、除賊に御利益があります。
近くに鐘楼堂もあります。
お寺の鐘のあるお堂です。
山の湧き水が出ている場所もありました。
柄杓が用意されてあるので、ここでも手を清めたり、飲んだりすることが出来るようです。
階段とは別の道を下り、水子堂へ!
鐘楼堂の近くに、最初に上ってきた階段と別の道があります。
ここからも下へ降りることが出来るので、帰りはこの道を進むことにしました。
橋の先を進んでいきましょう。
すると開けた場所が下に見えてきます。
橋の先にある階段を下りここへ行くと、水子地蔵さまの姿がありました。
すぐ近くに水子堂と言う水子地蔵さまの為のお堂もあります。
このお堂の近くにも湧き水を汲むことが出来る場所がありました。
さすが山の中ですねぇ。
最後に近くにある多氣稲荷大明神へ伺いました!
こちらのお稲荷さんは茨城にある笠間稲荷から勧請した社です。
こちらの社は最後に参拝させて頂きました。
▼茨城にある笠間稲荷神社の記事はこちら
御朱印
御朱印は交通安全祈祷殿の脇にある窓口、もしくは本堂の右手にある寺務所で頂くことが出来ます。
今回頂いた御朱印(2種)
今回頂いた御朱印はこちらの2種です。
値段は各300円。
どちらも御本尊である不動明王の御朱印です。
左は「多氣不動明王」と書かれた御朱印、右は不動明王の梵字が書かれた御朱印です。
こちらのお寺では、御朱印を頂くと御本尊の不動明王の御姿も合わせて頂くことが出来ます。
この2種の御朱印の他に、下野三十三観音別格札所「馬頭観音」の御朱印、下野七福神「壽老人」の御朱印を頂くことが出来ます。
公式サイトに全ての御朱印が載っています。
限定御朱印情報
こちらのお寺では限定御朱印は登場しません。
アクセス
住所 | 栃木県宇都宮市田下町563 |
電話番号 | 028-652-1488 |
開門時間 | 不明 ※山の中なので夜間の参拝は控えましょう |
御朱印受付時間 | 9:00~17:00 |
駐車場 | 無料 |
最寄り駅からのアクセス | 最寄り駅から遠いので車やバスで行くのがおすすめです |
公式サイト | こちら |
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